ISBN:4061824538 新書 西尾 維新 講談社 2005/09/06 ¥1,575

映画を見なければならぬ。――17番目の妹のために。
最早只事デハナイ 想像力(イメージ)ノ奔流。未ダ 誰モ 見タコトノナイ 西尾維新ノ 時間ノ尖端。

映画を見に行くことになったのは妹が死んでしまったからだ。私は平素より視覚情報に関しては淡白を貫く主義なので、映画を見るのは実に5年振りのこととなり、妹が死んだのも、矢張り5年振りだった。回数を勘定すれば、共にこれが4回目である。映画を見るのは妹が死んだときだけと決めているのではなく、逆であり、妹が死んだからこそ、映画を見るのだ。そうはいってもしかしこうしょっちゅう死なれては私としても敵わない。日頃大きな口を叩いている友人達に合わせる顔がないというものだ。私には合計で23人の妹があるけれど、死ぬのはいつも、17番目の妹だった。

妹萌えは無いよ。(挨拶

「ニンギョウがニンギョウ」

というわけで西尾スキーの案山子さんですが、ぶっちゃけこの本は、手っ取り早く眠りたい人に最適です。

もうね、言ってる意味がわからないよ、と。
そうね、言ってる意味がわからないね、と。

特に、寝ぼけ眼で学校に向かう電車の中とか、部活疲れで眠くなりながら家に帰る電車の中とかでは、3ページぐらいで撃沈すること請け合いです。読破のために何回電車に乗ったことか。

とりあえずこの本をわかりやすく例えるなら、信号機の狂った世界、60分は1秒、咀嚼は鼻で嚥下は鼓膜。そんな世界観。
神様とやらの作った法則によって関連付けられた物体一つ一つの繋がりを、全て外して違うところで結びなおす。そうして作った世界観。

それでも有無を言わさず物語は進んでいける辺り、西尾さんの脳内世界はすげーなぁ、というのがネタバレしないぎりぎりの感想。

とまぁ、かっこよくまとめたところで、つまんねーと思う人にはただのつまんねー本です。オススメできません。「西尾維新」が読みたいのなら、戯言シリーズをおすすめします。

 
 
 
 
 
 
ところで、13冊目ってのは、西尾維新の本がこれで13冊目だから。ダブルダウン勘繰郎を読んでいないのですが、本家JDCを読むまではきっと読むことは無いでしょう。そしてこれと人間試験以外の12冊を所持。人間試験は古本屋で見つけたら買うんだけどなぁー・・・(蛇足

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索